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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成21年4月4日(土)新しい古道の歩き方「石蔵の風景に出会う旅+ほのぼのスケッチ旅」を開催しました

2009年04月08日

国登録有形文化財の石蔵  熊野古道周辺地域の魅力的な場所を訪れる“新しい古道の歩き方”ツアーとして、桜咲く熊野市五郷に、熊野石蔵美術館を訪ねました。
 五郷に残る石の風景にゆったり向き合うスケッチツアーです!
 熊野市飛鳥町にて、国道42号線を奈良方面へ走ってしばらくすると、五郷(いさと)町に入ります。清流・大又川の水面に桜が舞い、棚田の側面を固めた石垣の風景が続く、のどかなところ・・・。この山里に、地元の石切職人によって130年前に建てられ、現在は国の登録有形文化財となっている石造りの蔵が残っています。
 そして1人の芸術家が、この蔵の2階にアトリエをかまえ、数々の作品を生み出しました。洋画家の田垣内友吉さんです。故・中川一政さんに師事し、春陽會展に2度入選するも37歳の若さで亡くなりました。

1927年(昭和2年) 第5回春陽會展に「初秋の郊外」
                       「五郷桃崎の景」が入選
1929年(昭和4年) 第7回春陽會展に「春」が入選

 そんな田垣内友吉さんの画業を顕彰するために、孫であり、画家としても活動している美術教諭の田垣内康夫先生が、個人美術館として開いたのが、熊野石蔵美術館です。
 まずは田垣内先生のご案内で、友吉さんの数々の作品はもちろん、師匠である中川一政さんの作品を見学させていただきました。なかには、TVの鑑定番組でお宝殿堂入りした作品や、康夫さんが長年取り組んでいる「こどもじぞう」作品があり、みなさん大変感銘を受けていらっしゃいました。

国登録有形文化財の証! ここから数々の芸術作品が生まれた・・・

 





 
 見学後は、ひとまず腹ごしらえ!大又川のほとりのお花見スポットへ移動し、静かな山にウグイスの鳴き声が響く中、桜を眺めながら、また田垣内先生のお母様に土地の話しを聴きながら、地元の特産品・めはり寿司弁当をいただきました。
 心もゆったり、おなかもいっぱいになったあとは、五郷の町並みをゆっくり散策しながら石蔵美術館へ戻りました。ほとんどの民家は石垣で囲まれており、その風景は見るものの心になぜかしみわたります。灰窯や井戸なども多く見かけ、薪を使った生活をしている人も健在のようでした。

五郷を見守ってきた桜 観光ポスターが撮影された石階段

 





 
 山里の暮らしを少し覗かせていただいたあとは、この五郷町の石文化を象徴するかのように今なお堂々と建つ石蔵美術館のスケッチです。今回、スケッチはまったく初めて!という方もいらっしゃいましたが、描き始めるとみなさん黙々と、時間がとまったかのようでした。

マイワールドへ・・・ できあがり!

 





 
 今回移動したのは小さなエリア内ですが、好きな風景にじっくりと向き合い、その空間に流れる歴史や文化、香りや音を感じる・・・近頃忘れがちな旅の楽しみ方を、再発見することができました。色鉛筆や絵筆を持つことで、そのキッカケとなったと思います。
 また、田垣内先生とお母様が日頃から丁寧に熊野石蔵美術館を守ってくださっているおかげで、このような美しい場所で、すばらしい芸術を堪能できる機会が、多くの人に提供されていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
 普段から絵を描かれるかたには、この五郷町のすばらしい石の風景をぜひ描いていただきたい。初心者のかたには、旅先で出会う風景を描きとめる楽しみを知っていただきたい。そういう思いで企画した今回のツアー。「絵なんか描いたこともなかったし、描こうと思ったこともなかった。でも、鉛筆1本でこんなに良い時間が過ごせるなんて!」という、愛知県から参加してくださった男性の言葉に、「しめしめ・・・」とほくそ笑む、スタッフでした。(笑)

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