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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成21年4月19日(土)新しい古道の歩き方「海と森とカンムリウミスズメに出会う旅」を開催しました!

2009年04月27日

いざ、出航!熊野古道周辺地域の魅力的な場所を訪れる“新しい古道の歩き方”ツアーとして、紀北町島勝浦の魚付林に残る魚見小屋への道を歩きました。午後は、魚付林が育む豊かな海をクルージングし、カンムリウミスズメなどの渡り鳥を探しに海へ出ました!
 朝、尾鷲港を出航。途中、海上に浮かぶカモメのヒナや、岩壁に巣を作ったアマツバメの飛翔を目撃しながら、須賀利沖を回って島勝浦へ!岬の先端にある魚見小屋も、魚付林の新緑のなかに確認できました。二又島の脇には鰤の大敷網が仕掛けられているのがわかります。
 海水の浸食によってできた天満洞を見学してから、鰤大敷で栄えた島勝浦漁港に到着し、さっそく魚付林の散策です。

須賀利沖から見た絶壁! アマツバメの飛翔を望遠で狙う

二又島の向こうに魚見小屋 天満洞の絶景!









 「魚付林」とは、魚の繁殖と漁場の保護を目的に、昔から樹木の伐採を禁止・制限して守られてきた沿岸の森です。ウバメガシ、アカガシ、コナラなどの照葉樹が多く、木につく虫や土中の微生物が水中に流れて魚の養分となるほか、水面上に大きな影を落とすことで魚の好む暗所をつくります。その魚付林の中に、島勝浦の人々を見守ってきた浅間神社と、岬の先端にある魚見小屋へ続く道が通っています。大漁のときには浅間神社に大漁旗が掲げられ、集落に喜びを伝えたといいます。今回は、この道を長年整備し守ってきた、島勝浦出身の川口洋司さん(熊野古道語り部友の会会員)から、魚見小屋についての解説を受けました。
 魚見小屋は、鰤大敷が盛んだった頃に、敷網に誘い込む鰤の群れを見つけるために50年ほど前まで使われていました。番人はここから鰤の群れを見つけると、大きな軍配団扇で海上の船に知らせたり、拡声器の役割をする大きな筒をつかって、「おーい!あっちだよ!」と叫んで伝えたそうです。
 約1時間ほど新緑の照葉樹林を歩くと、見晴らしのよい魚見小屋に到着。鰤大敷と、その背後に広がる大海原、紀伊の松島の優美な景色を眺めながら、熊野古道薬草弁当をいただきました。

海を見ながら歩く ここから鰤の大群はどんなふうに見えるんだろう?

 





 
 この海に毎年帰ってくる渡り鳥たちがいます。なかでもカンムリウミスズメは国の天然記念物、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている海鳥で、地元の人々からは「孫太郎」の愛称で呼ばれ親しまれています。泳ぎや潜りが得意で、ほとんど陸上に上がることがないといわれており、洋上での生態はまだ不明なことが多い鳥です。冬から春にかけての繁殖期には、紀伊長島沖の小島に営巣し、子育てをしますが、陸からはなかなかその姿を見ることはできません。
 そこで午後は、国設鳥獣保護区管理員を務める堀内弘さんのガイドと、紀北町のエヌテックマリンさんの船により、カンムリウミスズメに会いにいきました!・・・が、午後になって急に波が出てしまい、会いにいくことができませんでした・・・!少し残念でしたが、自然のことなので成す術もなく、再び須賀利沖を回って尾鷲港へ。カンムリウミスズメには会えませんでしたが、カモメのヒナやアマツバメたちが洋上の春を感じさせてくれ、豊かな森と海のつながりを体で感じた1日でした。
 豊かな海は、まさに「森の恵み」があるからこそ。カンムリウミスズメたちも美味しいお魚を食べ、安心して子育てをするために、この海に帰ってくるのでしょう。
 最後のクルージングでは、なんとハンマーヘッド(シュモクザメ)を船上から見つけた方もおり、新鮮な驚きのあるツアーとなりました。来年は、カンムリウミスズメに出会えるように、またリベンジしたいと思います。
 みなさんも、東紀州にいらした際はぜひ、「魚付林」を散策してみてください。
来年は会えますように♪

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