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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成21年11月7日(土)~8日(日) 「川舟サミット ~道を守る人々の交流~」を開催しました。

2009年11月08日

奥深い川舟の世界へようこそ  三重県・和歌山県で「川舟」「川渡し」をテーマに活動している皆さんが集まり、シンポジウムを開催。翌日には、紀北町海山区の銚子川にて、実際に川渡しを体験しました。主催:NPO法人ふるさと企画舎(キャンプinn海山指定管理者)、NPO法人熊野古道自然・歴史・文化ネットワーク(三重県立熊野古道センター指定管理者)
 熊野古道では、峠の道や街のなかの道は、住民と行政の努力により保全活動がなされ、注目を集めています。しかし、現代のように丈夫な橋が川に架かっていない時代、熊野へ詣でる旅人たちは、川舟等を使い、途中いく筋もの川を苦労して渡りました。
 むかしの「川舟の渡し」を継承し、その魅力を伝えながら後世へ残してゆこうという活動が、現在、三重県内外の熊野古道沿いで活発になっています。
 今回のサミットは、そんな大切な「道」を守る人々の交流の場として、未来へとつながるようなイベントになりました。


 まず最初に三重大学人文学部の塚本明教授から、「江戸時代の旅と川渡し」と題して基調講演をしていただきました。伊勢への参宮街道や熊野古道沿いでも現在のような常設の橋はまれで、板を渡しただけの仮橋や、橋もなく徒歩で渡る川がほとんどでした。また、渡しの舟賃をめぐっては船頭さんと乗客でいろいろな攻防があったようです。
講演をする塚本先生








 つづいて4つの団体から、日頃の活動内容を報告いただきました。
 最初は三重県大台町の三瀬川で「三瀬の渡し」をしている、大台町ふるさと案内人の会々長 上野進さん。どこからともなくダムに流れてきた舟を修繕して使い、ご自身たちでアイデアを出しあって活動しているそうです。
 2番目は三重県紀北町海山区の銚子川で「銚子の渡し」をしている、NPO法人ふるさと企画舎理事長の田上至さん。川渡しをはじめる際、木造にて舟を製作するにあたり大変な苦労があったそうです。
 3番目は三重県と和歌山県の県境を流れる熊野川にて、「熊野川三反帆」で川渡しをしている、熊野川体感塾々長の谷上嘉一さん。船大工でもある谷上さんは、銚子の渡しの舟も製作されました。日本一のあばれ川である熊野川で、三反帆の渡しは1800年途切れず続いてきた、その歴史に谷上さんは胸を張ります(キンキキッズの堂本剛さんも番組で体験されたそうですよ!!)。
 最後は、和歌山県白浜町に流れる日置川(旧日置川町)の「安居(あご)の渡し」です。熊野古道の峠を越えてぱっと開けた風景、そのなかで川渡しを楽しんで欲しい、そんな気持ちで安居の渡しを復活されたそうです。写真では、まるで舟が空中に浮いているかのような澄んだ川に、皆さん驚いていました。
三瀬の渡し 上野さん銚子の渡し 田上さん熊野川三反帆 谷上さん舟が浮いた? 日置川の清流がおりなすイリュージョン








 



 最後は講演者・報告者に、和歌山県大辺路刈り開き隊の辻田友紀さんが加わり、パネルディスカッションです。コーディネーターは当センター長代行の石原義剛。
 船大工の谷上さんからは、海と川の舟の構造的な違いについて教えていただきました。とても深い舟の世界に会場全体が入り込んでゆきました。
川舟で「遊ぶ」 6人の侍が集合!!大白熱の議論








 舟には①物・人を運ぶ ②漁をする ③遊ぶの3つの役割があるそうです。近年、舟で「遊ぶ」ことが少しずつ見直されています。今回報告していただいた皆さんは、なにより自分自身が舟で遊ぶことを楽しんで、その楽しみを周りにおすそ分けしているように思います。人材の育成、舟の調達方法、川の水量の減少、世界遺産登録の弊害など現在の様々な問題点も見えましたが、苦労話も楽しそうに語られていました。
 今回のサミット成果から、これまでの活動が発展し、新しい活動が生まれたらよいですね!!是非、全国の川舟の渡しを集めてサミットをしてみたいです。
翌日の川舟ツアー船頭の権兵衛さん、100万ドルの笑み

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