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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成22年1月17日(日)新しい古道の歩き方「正月行事 石経を訪ねる旅」を開催しました。

2010年01月17日

400年以上の歴史が残る伝統行事“石経” 尾鷲市の飛び地の小さな漁村・須賀利では、毎年1月に「石経」というお祭りが行われます。「石経」とは、江戸時代から続く正月行事です。
須賀利の丹生(ニウ)の浜で集めた石に266文字の般若心経を1文字づつ書きいれ、漁場をくまなく回り、お経を唱えながら海に投げ入れます。その意味は、海で亡くなった人々や漁で捕られた魚たちの霊を慰め、また、これからの豊漁を祈るというものです。
 この珍しい神事への参加と、昨年「日本のふるさと100選」にも選ばれた須賀利のまちなみを堪能する旅に出かけました。
巡航船に乗って須賀利へ 須賀利は昭和50年代まで、県道が通ってなく徒歩と巡航船しか交通の手段がありませんでした。かつては、1日11本の巡航船が運航していましたが、今では1日わずか4本にまで減少しました。今回の旅では、この巡航船を使って須賀利に向かいました。尾鷲港から須賀利までは、約30分。海の熊野古道としても使われていた航路でもあり、尾鷲の海の景色をを手軽に楽しめるのも、今ではこの巡航船しかありません。
(巡航船の現在のダイヤはコチラ)


須賀利港でのお迎え  須賀利の漁港に着くと、町の人たちが、私達を温かく迎えてくれました。石経の主催でもある須賀利漁協組合の組合長・谷口昇さんと、須賀利のお寺普済寺(ふさいじ)の牧野住職から石経についての簡単な説明を聞き、今日投げる石に私達の願いも書き入れた後、石経へと出発しました。




白波がまるで祈りの道のよう  この日の海は巡航船の船長さん達が「めったにない!」と唸るほど穏やかで、静かな海に白波を立てながら住職達を乗せた船を先頭に進みます。
 石経は約1時間30分、海上で行われます。水難事故があった場所などで太鼓を叩き読経し、定置網などの場所では大漁を祈願して石などが投げ入れられます。神事の最後は須賀利漁港近くの神宮(じんぐ)さんと呼ばれる岩場で笹を奉納し、海上安全を祈ります。ツアー参加者の方の中には過去に須賀利に住んでいた方も何人かみえていて、船から見える風景を懐かしむ姿も印象的でした。
祈りをささげる神宮さんでの奉納









座禅体験の様子 須賀利に戻ってからは、普済寺で牧野住職の息子さんで副住職の正人さんにご指導をいただいて、座禅体験を行いました。
 慣れない姿勢と呼吸法で、約10分間の精神統一を行いました。石経と座禅で身も心も清めた後は、須賀利のお母さん達で結成した須賀利おんばん(この地方の方言でおばちゃん)の会のみなさんが腕をふるった昼食です。
天下一品★おんばん弁当!!)
 須賀利の海の幸をふんだんに使った、ボリュームたっぷりのお弁当にさんま寿司なども付きとっても豪華!!にぎやかにおいしくいただきました。
 昼食後は、漁民センターに移動して交流会です。参加者の方のほかにも、石経での主役でもあった牧野住職、谷口漁協長や、もう何十回と須賀利を訪れている石原当センター長代行、須賀利の写真を撮り続けている北出正之さんなど須賀利にゆかりのある人たちにもお集まりいただき、須賀利の良さや、昔話、思い入れなどをお話いただきました。
交流会の様子
 また、子どもの頃に須賀利に住んでいた方には、「過去に家族を海で亡くした悲しい思いをしましたが、今日石経で、何十年ぶりかにその場所に行き、心から供養することができました。」とお話いただきました。
 その後は、まち歩きをしながら巡航船乗り場へと向いました。出航時間が近くなると、たくさんの町の人たちが見送りに集まってくれました。
見送りの人たちと巡航船を紙テープでつなぎ、大きく手をふりながら最後のお別れをしました。「また来てね!!」「また来るよ!!」の当たり前のようなやり取りですが、須賀利ならではの暖かさのある別れとなったように感じました。須賀利で生まれ育っていなくても、訪れた人の心のふるさとになる訳がマルワカリの、魅力がたっぷりと詰まったツアーとなりました。
またきてねぇ~須賀利とお別れ

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