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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成22年2月7日 企画展「熊野文化のはじまり~縄文人がやってきた~」付属企画 体験講座3「むかしむかしの塩作り

2010年02月07日



  来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
      焼くや 藻塩(もしほ)の 身もこがれつつ
                    (藤原定家)
 
 と、詠われているほど、むかしむかしからのお塩と人々との関わりは深いものです。
 塩の作り方の移り変わりなど塩にまつわるお話をお聞きして、現代に甦った製塩土器をつかっての塩作りに挑戦しました。

 企画展・第28回三重県埋蔵文化財展「熊野文化のはじまり~縄文人がやってきた~」の付属企画第三弾として、体験講座3「むかしむかしの塩作り」を開催しました。
 
 今回の体験講座は、前半を古代以来の塩作りの研究をライフワークにされている三重県埋蔵文化財センターの西村美幸さんを講師にお迎えして、アカデミックに「むかしむかしの塩作り」のお勉強を行いました。
おとなもこどもも、熱心に聞いていますω本物の「製塩土器」とのふれあい(^з^)








 塩の作り方は、海水の塩分をどのようにして濃縮させて塩を作っていくかということに尽きます。
 濃い海水に濃縮させていく工程を「採鹹(さいかん)」、濃縮された海水を煮詰めて塩を作る工程を「煎熬(せんごう)」といいます。

 海藻を燃やしてその灰にたまった塩分から濃い海水を作る「藻塩法」や、塩浜に海水をかけ続けて天日で蒸発させることによって濃い海水を作る「塩田法」など、いろいろな「採鹹(さいかん)」が試みられました。

 煎熬(せんごう)は、ひたすら煮詰めていくと、海水からお塩が出来ます。尾鷲湾で汲んできた海水を煮詰めてお塩を作っています。
濃縮された海水をさらに煮詰めます。土器からお塩が出来てきてます。すこしお塩の味見をどうぞ♪
















 塩の作り方の歴史的な変遷を学習したあとは、尾鷲市のジョーモンカフェのオーナー平山浩介さんをお招きして、現代によみがえった「製塩土器」を用いた薬草塩作り体験を行いました。


講師の平山浩介さん。熱く語っています。

 志摩半島を中心に「志摩式製塩土器」といった大形のシャーレのような形の土器が出土しています。この形をモチーフにした陶器を使って塩を作ります。

 尾鷲市古江の海洋深層水の塩分濃度を濃縮させた「しおまる」を煮詰めて、塩を作ります。


これから、天台烏薬塩を作ります。ヨモギ塩のコーナー









 各テーブルに用意された薬草を加えます。
 今回は、天台烏薬・ヨモギ・レモン・ハコベの四種類をご用意しました。
レモンの葉や茎を投入します。「志摩式製塩土器」を参考にして、現代に甦った製塩土器








 火をかけて15分ほど、煮立ってきたら塩の結晶が出来てくるので、網ですくいます。
ヨモギ入りの海水が煮えてきました。網ですくって、竹の器で漉します。








 出来上がった塩を味見です。しっかりお勉強して頭を使ったあとは、おなかがすくものです。作った薬草塩の味見を調味料に、ごはんとゆでたまごで乾杯(^з^)
 お塩にがいが、しょっぱいか。
 苦味の基、ミネラルたっぷりの「にがり」も採取できます。
天台烏薬の塩は、すこし薬みたいな味がしました。ミネラルいっぱいのにがりが採れました。














 最新の発掘調査の成果に基づいた、お塩の作り方の歴史的変遷や三重県東紀州地域の製塩遺跡のお話など、参加者のみなさんも知的好奇心が刺激されたご様子でした。
 また、実際に目の前で出来ていく塩の結晶に、あらためて驚かれる方もみえました。


 「むかしむかしの塩作り」はいかがでしたでしょうか。
 まなべて、たのしめ、味わえる。いい塩梅の体験学習になりました(~з~)、
 熊野古道センターでは、たのしくまなべる体験学習をいろいろと準備しております。あなたも、是非参加してみてはどうでしょう。

  志賀の海女は 藻(め)刈り塩焼き 暇なみ
           くしげの小櫛  とりもみなくに
                        (石川少郎)

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