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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成29年5月14日(日)伝統体験「尾鷲わっぱ製作体験」を開催しました!!

2017年05月14日

15名が曲げ物作りに挑戦三重県指定伝統工芸品「尾鷲わっぱ」の製作工程の一部を体験していただく教室を開催しました。
 講師には、明治20年創業の「ぬし熊」四代目で、唯一の尾鷲わっぱ製作者である世古効史さんをお迎えし、直径約10センチの蓋付き小物入れの制作をご指導いただきました。
 「尾鷲わっぱ」は、全45の工程を経て仕上げられるため、とても丈夫で何十年も使用できます。そのため、昔からお弁当箱として林業家や漁師たちに愛用されてきました。

全45工程(←クリックで「ぬし熊」ホームページへ)

 今回ご参加いただいた15名の皆さんには、45ある製作工程のうち、輪になっている横板の合わせ目をヤマザクラの皮で閉じる「とじ」、底板をはめ込み、竹釘を打って固定し、紙やすりで仕上げる工程を体験していただきました。
桜の皮でとじる 30か所以上開けられた穴に、幅5ミリ程の桜の皮を通していく工程は、とても細かい作業で、慣れるまで時間がかかっている様子でした。また、男性の方は手が大きいため、輪の内側から通すときに苦労されていました。通しにくいときは、桜の皮の先端をハサミで切ったり、縦ではなく横に揺らしながら穴を探るなど、講師からコツを教えていただいたり、手伝っていただきながら、制作に取り組んでいました。
桜の皮を通すコツがあります竹釘を打って底板を固定







 底板は、隙間ができないよう、紙やすりで削って調整しながらはめ込み、横板の4か所に印をつけ、ドリルで下穴を開けた後、竹釘を打ち込んで固定しました。
電動ドリルで下穴を開ける








目の向きに合わせてカンナを使い分ける 竹釘がはみ出た部分の処理や、カンナで縁を削るという重要な工程は、講師が一人ずつ丁寧に対応して下さいました。数種類のカンナを巧みに使い分ける講師の技を間近で見ることができ、参加者のみなさんも感動している様子でした。



 約2時間半をかけて、本体と蓋が出来上がり、その完成度に皆さん満足していただけたようです。今回の体験を通じて、尾鷲わっぱの魅力、伝統の技に触れていただけたのではないでしょうか。今回の体験に70名の方からのご応募がありました。このことからも、尾鷲わっぱに対する関心度の高さを知ることができました。
完成品








 講師の世古さんは、高校卒業後、和歌山県の漆器製造元で4年間修行した後、10年間、3代目世古昭次さんに師事し、45工程の技術を受け継がれました。時代とともに尾鷲わっぱの需要が減っていく中、先代を引き継ぐと決心した世古さんを、家族や親類、周りのみなさんが応援し、ここまで続けてこられたそうです。代々受け継がれてきた伝統の技を守りつつ、コーヒーカップやぐい呑み、ワインクーラーなど新しい製品の創作にも取り組んでいます。昨年開催された伊勢志摩サミットでは、尾鷲わっぱの花器が活用されるなど世界からも注目を集めています。これから、益々、全国そして世界に広がっていく尾鷲わっぱを、私たちも応援していますし、今後の発展が楽しみです。
尾鷲わっぱ製品のいくつか

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