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イベントレポート

 熊野古道センターにてこれまで開催してきた各種イベントの様子をご紹介します。

平成29年7月22日(土)「熊野古道自然学校・磯の観察会~見つけよう!不思議な海の生きものたち」を開催しました。

2017年07月22日

行野浦海岸にて 今年度第2回の熊野古道自然学校は、自然観察指導員の栗藤和治さんを講師にお迎えし、尾鷲市の行野浦海岸で、海辺で見られる生物について学ぶ観察会を開催しました。
 当日は、東紀州地域内の小学生など12名とその家族にご参加いただきました。干潮の時間に合わせて、当センターから車で約10分の行野浦海岸へ向かいました。
講義の様子 はじめに、講師の栗藤さんから、尾鷲の海の特徴や、磯での観察会の方法や危険生物についてお話しいただきました。黒潮の影響で、年間を通して温暖な尾鷲の海では、様々な種類の生きものがみられます。熊野灘にはたくさんの入り江がありますが、尾鷲湾もその一つで、「いそ」と呼ばれる岩礁海岸が多くあります。また、海には潮の満干があり、干潮時にはそれまで海水で覆われていた場所が現れます。この満潮と干潮の間を潮間帯と呼び、様々な生物を観察することができます。
 例えば、干潮帯上部の乾いた岩には、アラレタマキビという水を嫌う貝がいます。その下の濡れた岩には、ヒザラガイやイシダタミなどの巻貝がいます。そして、タイドプールといわれる潮だまりには海藻やヤドカリの他に、エビや小魚たちが泳いでいます。
 観察会では、見つけた生物を網や手で捕まえて、実際に触ってみたり、図鑑で名前を確認したりしますが、中には触れてはいけない危険な生物もいます。例えば、アカクラゲやガンガゼ、ハオコゼなど、毒を持つ危険生物がいますが、それらについて、図鑑を見ながら説明していただきました。
岩にくっつくアラレタマキビ さて、お話の後はいよいよ磯へ移動して観察会のスタートです。その前に、乾いた岩にくっついている白くて小さな貝、アラレタマキビを子どもたちに集めてもらい、海水を入れた観察用の透明容器に入れておきました。水が嫌いなアラレタマキビはこの後どうなるのでしょうか。参加者には、観察会の合間に時々確認に来るように伝え、観察会が始まりました。
 子どもたちが真っ先に向かうのは、やはりタイドプール。エビやハゼなど、泳ぎ回る生きものを捕まえようと一生懸命追いかける子や岩の間をじっくり観察して、ウミウシやナマコなどを見つけようとする子など、普段は目にすることのない生きものや、これまで出会ったことのない生物を見つけようと目を輝かせて探している姿が印象的でした。
講師の栗藤さん なかには、珍しいムカデメリベというウミウシの仲間を見つけた子もいました。吸盤のような大きな口を持つ、なんとも不思議な生きものです。その他、柔らかくてよく伸縮する体を持つムラサキクルマナマコやヘリトリマンジュウガニという面白い名前のカニ、見とれるほど美しい色のアオウミウシなど、不思議な海の生きものたちを観察することができました。

アラレタマキビはどうなった? さて、仕掛けておいたアラレタマキビはどうなっているでしょうか。見てみると、海水の中から這い出してきていました。すでに容器から脱出しているものもいました。よほど海水が苦手なんですね。この貝は飛沫帯という海水につからない場所、波などでくだけた水分がやっと届くような場所を住みかにしています。貝なのに海が苦手とは面白いですね。

採集した生きもの 今回の観察会では、生きものの名前だけではなく、潮間帯のどの場所にどのような生きものが住んでいるのかを、実際に自分たちの目で見て学ぶことができました。





どんな生きものがいたかなこの日、観察することができた生物は約40種。他にはどんな生きものがいるのでしょうか。海にはまだまだ不思議がいっぱいです。





アメフラシの産卵 今回は見られませんでしたが、5月に私たちが下見に訪れたときには、アメフラシの産卵の様子を観察することができました。このように、季節によって変化する磯の様子を観察するのも楽しいですので、家族や友達と身近な磯へ出かけてほしいと思います。ただし、自然活動の際には様々な危険が伴いますので、必ず大人と一緒に出掛けるようにしましょう。
 ちなみに、観察に適しているのは潮が良く引く日(大潮の干潮時)です。気象庁のページなどから、潮位予測を確認し計画を立てて出かけましょう。
 自然学校では今後、シダや海鳥を学ぶ観察会を開催する予定です。お楽しみに。

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